田名網敬一,インタビュー,松宮史佳,はまれぽ,「Rockな人々」,ロックな人々,ロック,

ブログ

2019.11.17

~山形へ~1054km1人旅:無謀な挑戦#1「なぜか秋田に到着し、大ピンチ?!」

1カ月ほど悩んだ末、「やっぱり山形に行こう!」と決意する。なぜ山形なのか?
それは・・・とあるイベントに行き、“無謀な挑戦(ある意味ドッキリ?)”をするためなのだ。

それと、もう1つ山形に理由があった。
最近、連続テレビ小説「おしん」を観て大感動。ドラマの中で観た銀山温泉を観て「いつか行ってみたい」と思ったのだが、「山の上だし、車が運転できないと難しいだろう」と諦めていたのだ。

が、先月美容関連のコピーライターをしていた時、とあるブランドの会員誌で銀山温泉の特集を見て、運命を感じた。

そして今回、「無謀な挑戦をする」「銀山温泉に行く」という、2つの理由から山形行きを決意したのだ。

どうなるかわからないけど、とりあえず行ってみよう。

出発前日にホテルを予約し、徹夜でパッキングを行う。8割方準備が終わると、朝の4時半。

始発の新幹線に乗るには、5時すぎ家を出てればいいので「数分寝ないで休もう」とベッドへ。
すると、めずらしくうたたねしてしまったらしい。ふと時刻を見ると、
出発時刻の8分前?!

!!!!ウソでしょ???

普段寝坊することはないのに「なぜ今日に限って」と思うが、ここ数カ月毎日3時間ほどしか眠っていなかったため、疲れがたまっていたのだろう。

一瞬、現実が把握できず(信じたくなくて)呆然とする。が、とにかく家を飛び出す。

通常、家から駅までは4分。「ああ・・・なんとか間に合って」と思いながら、スーツケースを手にして走る。しかし、全然進んでいかない。結局、30秒間に合わず、高架橋を走る電車を見送るハメに。

次の電車に乗り、東京駅へ。新幹線に乗り遅れたら、どうなるんだろう?銀山温泉には行けるのか・・・。

途中新幹線乗り場を通り過ぎながらも、東京駅を爆走。

ギリギリ新幹線に飛び乗る!


「危なかった・・・」とドキドキし、眠いけど眠れない。でも、なんとか間に合って本当によかった・・・。

が、しかし!これが嵐の前触れだったとは・・・

この時はまだ気づかない。

朝、(二度寝して)何も食べなかったので車内販売を待ちわびるも、「お弁当はなし」。
「でも、何も買えないよりいいか・・・」と、とりあえずバターデニッシュを買い、空腹をしのぐ。

「乗り過ごしたらどうしよう・・・」と眠れないまま、新幹線で大石田駅まで行き、銀山温泉行のバスへ。

15人乗りほどのバスは満席。8割は中国人のようだ。銀山温泉まで約40分。かなり揺れる車内で立ってつり革につかまり、ぼんやりと外を見ながら到着を待つ。

そして・・・ついに!


東京から約5時間半、ドラマ「おしん」で観た銀山温泉に到着!「本当に来たんだ・・・」と感無量

大正時代そのままのガス灯や建物がステキ・・・。情緒あふれる街並みを満喫し、大満足。

あとは文化庁史跡指定・延沢(のべさわ)銀山廃坑洞を見たい!


・・・しかし、廃坑洞は見つからず。とりあえず上へ。


色づき始めている山が美しい。そしてまさかの“山登りモード”に突入

うわ、これは・・・かなりな急勾配。挫折しそうになるが、「ここまで来たんだから」と登り続ける。すると・・・


白銀の滝が!マイナスイオンが出ているのか、気持ちいい!

かなりキツい山登りだったが、滝を見ることができ、満足。
山を下っていると、「階段付きの近道があった」と知る。「ええ!」と思ったが、ま、いっか。

上まで行ったけど、銀鉱洞は見つからず・・・。手袋をするほど寒いし、「もう帰ろうか」と思うが、諦めきれない。ふと左を見ると・・・


あった!ひっそりと佇む延沢銀山廃坑洞!!!

・・・ゆっくりと中へ。なんだか探検みたいでワクワクする!外が寒いからか中は「あたたかい」。鉱洞内の天井からはピチョンピチョンと水が滴り落ちる。

ここはかつて江戸初期に栄えた大銀山だったそう。


ライトアップされた、美しくも妖しげな坑洞を見ながら、全盛期だった江戸初期に思いを馳せる

なんとか坑洞を見ることができてよかった。

と、ここで(朝食を食べ損ねたから)早めにランチを食べることに。

レトロな雰囲気がかわいらしい!古民家を改装した和モダンカフェ「伊豆の華」へ


名物「おしんめし(1450円)」を食す


ドラマ「おしん」で主人公・おしんが食べていた大根飯をイメージしたもの+好きなそば(松宮は肉そばを選択)はかなりボリューミー&美味。ドラマでは“大根がほとんど”だったけど、こちらは「ほぼお米」

ひとごこちついたところで、今後のスケジュールに考える。現在11時30分。
次に発車する帰りのバスの時刻13時25分まで2時間ほど。

銀山温泉から13時25分のバスで大石田駅に行くとすると・・・新庄→余目(あまるめ)→鶴岡からタクシーで20分、ホテルがある湯野浜温泉に行くとすると、到着は早くて16時ごろ

でも、バスがギリギリだから間に合わず次の列車に乗ると、ホテルに到着するのは、18時過ぎ。あと6時時間半後に到着か・・・。

もう銀山温泉で見たいところには行ったし、ホテルでゆっくり厳選かけ流しの温泉に入りたい!

・・・どうにかして、早くホテルに到着する方法はないものか。そうだ、バスではなくタクシーで大石田駅に行けば、15時にはホテルに到着できる!

と、いうことでタクシーを呼び、最寄り駅の大石田駅へ。

若いタクシーの運転手さんはとても親切で松宮が「山形に一人旅で来た」と知ると、途中で「ここ(徳良湖)はかんがい用水を確保するため、大正時代に作られた人工の湖で花笠音頭発祥の地なんですよ」「かんがい工事をする時、唄った土つき歌に合わせて踊ったのが花笠踊りのはじまりなんです」と個人付きガイドのように説明してくれる。


へえ~!興味深い!

「12時31分大石田駅発の電車に乗りたいんです」と言うと、運転手さんは料金を払った後にわざわざ路線検索をしてくれたのだ!なんて親切なんだろう・・・。お礼を言い、電車へ。

順調に新庄駅に到着。

・・・ここまでめずらしく順調で心にも余裕が出る。


軽やかなステップで列車へ

座席に座ると、やはりここ数カ月の寝不足から眠ってしまう。何度起きようと思っても起きることができない。
「それにしても、全然つかないな」と思うが、また眠る・・・を繰り返す。

ハッと目を覚ますと、次は三関という駅だ。

・・・あれ、なんだかおかしい。そこで調べてみると・・・

信じられない!乗り間違えた上に、10駅も寝過ごしている!!!

電車が三関駅に到着し、降りようとしてボタンを押すが、ドアが開かない!開かない!!開かない!!!
パニックになっていると、男性が「(一番)前から!」と教えてくれ、走って前に行き、スーツケースを手に飛び降りる。


・・・三関駅は無人駅。周囲には誰もいない

どうする?どうしよう?どうする?!

ここはどこ?位置関係がわからない・・・。


現在地は三関駅(赤丸のところ)





携帯で調べてみると、新庄駅から陸羽西線(緑)に乗らなくてはならなかったのだが、奥羽本線(オレンジ)に乗ってしまったようだ



今さらだが、よく見ると(見なくても)行先は「秋田」と書いてある

折り返して新庄駅に戻るしかないのか?パニックになり、自問自答。

・・・そうだ、とりあえず折り返す列車の時刻を見てみよう。すると、次は約1時間半後の15時29分。あと
1時半以上もある。
しかも、その列車に乗ると
ホテルの最寄り駅である鶴岡駅に着くのは、19時40分?!

鶴岡駅に14時20分到着するはずが・・・1本電車を乗り過ごすと、5時間以上も遅くなるのか・・・。

あれ、そういえば・・・
なんだか手元が寂しい気がする。

ああ!パソコンが・・・ない!ない!!ない!!!

明日締切の仕事があるのに!

もしパソコンが見つからなかったら・・・どうしよう・・・・。

コメント

今気づきましたが、「ワンマン列車」に初めて乗ったんです。
銀山温泉は一人旅だと宿泊できず・・・。なので湯野浜温泉に宿泊することにしたんですよ。結果的にとっても満足していますけどね!

  • 松宮史佳
  • 2019.11.21 00:38

UKCさん

確かに!太平洋側から日本海までを横断する“大冒険”でした!

  • 松宮史佳
  • 2019.11.21 00:35

ハラハラドキドキ
史佳の一人旅ではなくて、”大冒険”ですね

  • UKC
  • 2019.11.19 09:11

始めに2から読んだのですがこちらが先だったのですね。
ワンマン列車の降り方は初めての人は分からないですよね。
昔ワタシも分からなくて一駅乗り越す羽目になりました。
さすが松宮さん、内陸の銀山と庄内の湯野浜と山形県を代表する温泉に2日連続して泊まるとは良いアイデアです。

  • ジバゴ
  • 2019.11.19 03:47

コメントフォーム

カレンダー

«11月»
     1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

カテゴリー一覧

ブログ内検索

フィード

松宮史佳について

「食べる」「飲む」「踊る」のが好きな本能のままに生きるライター。翻訳業などを経て偶然パーティーで雑誌編集長に出会い、フリーライターの道へ。       

グルメ系から美容、医療などのインタビューから夜の街まで数千件を取材し、経験を積む。

2018年、80歳以上で現役のカッコイイ人々を取材するサイト「Rockな人々」https://hirock1117.wixsite.com/japaneserockpeople/blog/untitledをオープンした。
2020年は新しい企画を考案する予定。              

検索

モバイルサイト